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都市鉄道の列車遅延の拡大メカニズムに関する研究

都市鉄道の列車遅延の拡大メカニズムに関する研究
Study on Mechanism of Worsening Punctuality in Urban Railway Services
研究員 仮屋普@圭司 (Mr. Keiji KARIYAZAKI)
背景   首都圏の鉄道は,高密度な鉄道網整備,列車の長編成化,高頻度運行,相互直通運転の実施,ホームドアの設置等により,広域かつ巨大な通勤需要を正確かつ安全に輸送可能とした世界に誇れるシステムである.それゆえに,首都圏の鉄道網は「概成された」と言われてきた.しかし,この高頻度運行,相互直通運転といった日本の最も特徴的な施策は大きな効果をあげた反面,その副作用として,@通勤時間帯の慢性的な遅延,A人身事故,車両故障等により発生した遅延の広域的な連鎖,B一度発生した遅延の回復に数時間も要してしまうといった回復困難性の問題等が起こり,ある種のパラドクスとなっている.これら毎日のように発生する遅延は通勤時間帯の混雑と相まって,利用者に多大な苦痛を強いている.この問題に対して,折り返し運転施設の設置等の対策は行っているものの,抜本的な解決には至っていない.これは,「概成」どころか「日本の鉄道神話が崩れた」とも言うべき状況であり,その対策は急務である.日本の鉄道にとっての再チャレンジとも言えよう.
目的  本研究では,都市鉄道が直面する新たな課題について実態の把握と原因の分析・究明を行うとともに,遅延の発生と波及のメカニズムを定式化し,技術的,制度的対策の可能性について検討を試みる.
 遅延の発生・波及のメカニズムの究明は,遅延の発生の抑制,遅遅が波及しにくい列車運行方式,遅延の早期回復等の検討が可能となり,列車運行の信頼性というこれまでの混雑緩和施策以外の新たな鉄道サービスの評価指標の提案,列車遅延に対する効率的な施策へとつながる.
研究内容 1.都市鉄道の遅延の発生・波及に関する現状分析
1)事故統計上の遅延の実態把握
2)定常的な遅延の実態調査
3)利用者要因による遅延の発生・波及要因の分析
4)線路上の列車混雑要因による遅延の発生・波及要因の分析

2.遅延の発生・波及のメカニズムの究明
1)車内混雑と乗降人数に着目した駅停車時分の定量的分析
2)駅停車時分の変化に着目した列車運行挙動の時系列分析
3)鉄道の交通流理論によるアプローチ
4)遅延の発生・波及のシミュレーション分析

3.遅延対策の検討
1)信頼性回復の検討
2)技術的,制度的課題の検討
3)評価指標の検討
4)政策提言
発表
◆ 第28回報告会(2010.11)
「都市鉄道の列車遅延の拡大メカニズムに関する研究」

 

(English)
Title Study on Mechanism of Worsening Punctuality in Urban Railway Services
Object+
Background
 In the Tokyo Metropolitan Area, rate of train overcrowding has been decreasing. On the other hand, the train delay with overcrowded diagram during morning peak commuting periods has been actualized, and has rippled through the wide railway network by direct-through operation. Therefore, this study grasps and analyzes the current situation of train delay.

 

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