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研究所長挨拶
運輸政策研究の高度化へのチャレンジ 現代の社会が抱えるさまざまな課題の解決とよりよい未来の構築のためには、人類の叡智の結集による不断の新しい知の創造が求められます。知は人々のもつ知識やアイディアが触れ合い融合することから創出されるものであり、その達成には人々の活発な接触と交流が不可欠です。また、新たな知の体系の下での社会の生産活動の着実な遂行にも、人と物の双方にわたる円滑で安全な流動が必要とされます。地域でも、国でも、世界でも、この必要性はますます大きなものとなっており、そこに交通運輸の発展が密接な関わりをもつこととなります。 交通運輸が社会発展を支える基本的な機能であるとすれば、その機能の十全な発揮を導く交通運輸政策の在り方についても、地域、国、世界の発展と進歩のために、つねに知見の更新と充実が図られ、より高い水準の確保が求められなければなりません。 運輸政策研究所は、運輸政策をそのようなものとして認識しながら、公益的な立場からの政策研究と政策提言とを行うことを目的とし、活動にあたっては交通運輸に関わる「実務と学術研究の橋渡し」をその基本理念として掲げてまいりました。したがって、研究の対象は社会における現実的な政策課題であるべきこと、そして研究の方法と内容は確固たる学術性を有するものであるべきことを心掛けてまいりました。また、研究領域に関しては、交通運輸全般を対象とするとともに、それらと密接な関係をもつ地域問題、都市問題、環境問題など広範かつ総合的な政策課題にも取り組みを進め、そのために、大学等の研究機関から多岐にわたる学問分野の若手研究者を、また行政や民間企業から豊かな実務経験をもつ人材をスタッフとして迎え入れて研究体制を整えております。 さらに、研究所は外部に対してつねに広く開かれたものであることを旨とし、機関誌の刊行などを通じて研究成果を世に問うとともに、シンポジウム、コロキウム、セミナー等、外部の方々と豊かな議論を交わし合う「研究交流の場」を頻繁に開催しております。国内外の関係諸機関や学会等とのネットワーク構築を通じて交通運輸関係の調査研究に関する我が国の窓口として中心的な役割を担いつつ、今後も運輸政策研究の高度化に向けてチャレンジを続けてまいります。よろしくご鞭撻のほどお願い申し上げます。 最後に、当研究所の活動を設立当初から全面的にご支援頂いている 公益財団法人 日本財団 に対し、この場を借りて深く感謝申し上げます。 |
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